美容クリニック、ヘアサロン、ネイルサロン、リラクゼーションやエステサロン、整体院、鍼灸院など、美容・健康関連の店舗を運営されている方々へ。
突然ですが、あなたのお店はお客さまに対して明確なコンセプトを伝えていますか?
お店側がお客さまへ提供する価値を明確に伝えることは、お客さまに対する強力なコミュニケーションとなります。
しかし具体的に「コンセプト」を伝えると言っても、どう言語化したらよいのか、それをどのような形で発信したらよいのかなど、様々な壁が立ちはだかります。
今回は、効果的かつ戦略的に「コンセプト」を具現化し、展開していくための方法を考えていきましょう。
「コンセプト」とは、その店舗が提供する価値や体験、そしてその存在理由を表現したものです。
これは店舗の特性や個性、目指す方向性を明確に示す基本的なアイデアや理念のことを指します。
その多くは文字として認識できる形のキャッチコピーやテキスト文により表現されています。
具体的な例を見ていきましょう。
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上記のように提供する価値を明確にするだけでなく、「それがなぜ重要なのか」という点を加えることで説得力が増します。
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お客さまがお店を選ぶ際には、いくつかの店舗を比較しながら検討します。
何を重視するかは人により様々ですが、お客さまのニーズに叶い、期待に沿えるお店かどうか、さらには魅力的に感じるかという点が、来店動機に大きく影響することは言うまでもありません。
「コンセプト」はキャッチコピーやコンセプト文によるテキストだけでなく、例えば写真や動画、イラストなど文字以外の情報でも表現することが可能です。
ここでは、テキスト文を作成する際のポイントを見ていきましょう。
お客様のニーズやご要望、価値観を理解し、それを受け止めた内容であることが望ましいです。
あなたの店舗が他とどう違うのか、その優位性や特徴を明確に示すことが大切です。
あなたの店舗を利用することでお客さまが得られる、具体的なベネフィットを伝えましょう。
長すぎたり、難しい言葉を並べたりしてしまうと、メッセージの本質が伝わりづらくなります。誰もが理解できることばで伝えましょう。
提供するサービスや商品そのものの価値や特徴だけでなく、その背景となる想いが伝わることで心が動かされることもあります。
それでは、具体的なステップをたどりながらコンセプト文を作成していきましょう。
まずは、店舗のターゲットとなるお客さまのペルソナ設定を明確にしましょう。
年齢、性別、趣味、ライフスタイルなど、お客さまの特性を詳細にイメージすることが大切です。
同時に、お客さまが何を求めているのか、何に価値を見いだしているのかを理解するために、直接的なコミュニケーションやアンケート、レビューやフィードバックの分析などを行いましょう。
同じ業界の他店舗やブランドと自店舗を比較し、優れていると感じる点や独自の点をリストアップします。
同じ特徴であっても、それらが掛け合わさると他では真似できない独自性が生まれますので、思いつく限り挙げてみましょう。
そこからお店が提供できる独自の価値を明確にしていきます。
お客さまと店舗の強みを理解した上で、あなたのお店を利用することでお客さまが得られる価値は何かを考えていきましょう。
お客さまにとってあなたの店舗が魅力的である理由を明確に示し、そのお店を選ぶ動機になる内容が望ましいです。
これまでの要素を踏まえ、メッセージを作成していきます。
メッセージは簡潔でよいので、誰もが理解できることばで伝えましょう。
また、提供するサービスや商品そのものの価値や特徴だけでなく、その背景となる想いが伝わるようにしましょう。
「背景や思い」とは
例えば、下記のような内容はお客さまの心を動かす要素を含んでいます。
ストーリーを知ることで、より親しみを感じてもらえるようになります。
・開店、開業をしたきっかけ
・商品やサービスの誕生ヒストリー
・店舗のビジョン
作成したメッセージをお客さまやスタッフ、第三者に見せてフィードバックをもらいます。
そのフィードバックを元に、伝わりやすさや表現の方法を改善していきます。
他者の意見が加わることで、独りよがりのメッセージになることが回避できます。
ホームページにコンセプトを掲載する時に意識すべき点を見ていきましょう。
ホームページに訪れた人が最初に目にする場所、ファーストビュー(スクロールする前に表示される画面の範囲)に、端的なキャッチコピーを表示させましょう。
店舗のコンセプトが伝わり興味を引くことで、ユーザーを繋ぎ止めて他の情報を閲覧してもらえる可能性が高まります。
必要な情報が伝わらないホームページは離脱の原因となりますので、まずはつかみを大切にしましょう。
コンセプトやメッセージは形を変えてホームページのあらゆる場所に掲載して問題ありません。
しかし、ユーザーはこちらの意図通りにメッセージを読み取ってくれるとは限らない点を、理解しておく必要があります。
「私たちについて」「初めての方へ」といったページやコンテンツの見出しを用意することで、見る方は無意識のうちにメッセージを受け取る心の準備をした上で、その内容に触れることになります。
また、どういうお店なのかを知りたい方が、すぐにその情報にたどり着ける導線設計にしておくことも、お客さま目線で大切なポイントです。
写真や動画は、テキストよりも多くの情報を瞬時に相手に伝えることができます。
例えば店舗の内装やスタッフの写真や動画は、テキストよりもお店の雰囲気を伝えるには有効な手段です。
テキストメッセージと並行して、写真や動画などでもメッセージを表現する方法を考えていきましょう。
想いを伝えたい気持ちが強いほど、長い文章や自分にしかわからない表現を使いがちです。
複雑な文章は、読み手にストレートに伝わらないだけでなく、読んでもらえないリスクもあります。
伝えたいメッセージが明確になったら、いかにわかりやすく伝えるかに焦点をおいて表現方法を考えましょう。
「コンセプト」は、ビジネスの核心を表す重要なものです。
それはあなたの店舗が何を提供し、お客さまに何をもたらすのかを明確に伝えるものです。
そして、それは店舗がどのような価値観を持ち、どのような経験を提供するのかを示すものでもあります。
コンセプトを言語化し、テキスト文を作成するのは簡単なことではありません。
しかし、明確なコンセプトはお客さまに対する強力なコミュニケーションとなります。
お客さまがあなたの店舗を選ぶ理由につながることを意識し、コンセプトを表現していきましょう。
ホームページ制作に関するご要望やお⾒積りなど、お気軽にお問い合わせください。
ヘルスケアWebでは、ライバル調査などの結果を踏まえ、
お客様のホームページの⽬的に沿ったプランをご⽤意させていただきます。